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2008年10月 5日 (日)

ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情

  この静謐(せいひつ)さは....なんだ?

 デンマークの画家、ハンマースホイ。この人の絵の第一印象としては、まずこんな感じです。http://www.shizukanaheya.com/

 正直のところ、これまでこの画家のことは何も知りませんでした。たまたま、フェルメール展(前々回の記事参照)http://cipher-251.cocolog-nifty.com/blog/2008/09/post-2213.html の帰りに、国立西洋美術館の前を通ってみたところ、9月30日から「ハンマースホイ展」が始まる、との予告を見かけたのです。そこに掲げられた絵を見たとき(画像参照、実際はもっと大きいです)Hammer_banner_011_2

光の使い具合(フェルメールに似ているとも言われます)、表情の見えない女性の後ろ姿、意図的に静かすぎる光景に、「これは見ておいた方が良い」と直感し、一昨日再び西洋美術館に行ってきた、というわけです。

 実物を見てきたわけですが、確かに見事なものでした。光の使い方はフェルメールなどの印象に近いものがありますが、意図的に人物を排し、複数の視点から見た構図など、写真に近い感じがします(それが故に近代的、とも言えるのでしょう。ちなみに時代としては、明治時代くらいの方です。フェルメールとは250年くらい離れています)。かといって、「冷たい」というのとも違っています。独特の「静寂さ」は、描く側の「強い意志」を感じさせるものでした。

 私が一番気に入ったのは、この作品です。

 (絵の本体)http://www.shizukanaheya.com/key/visit/img/03_photo06.jpg

 (解説なども加えたもの)http://www.shizukanaheya.com/key/visit/index03.html#menu  

 習作、とされていますが、とても習作とは思えません。美術史上に残る作品です。この光の使い具合、見事なまでの静謐さ、建物と窓の不思議な存在感....

 ハンマースホイは、決して埋もれてしまうような画家ではありません。強い何かを残してくれます。

 私が行った国立西洋美術館の金曜(10/3)午後6時頃でも、空いていました。知名度はありませんが、行って損はないと思います。

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