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2008年10月 4日 (土)

9月28日 ジョン・ギロック オルガンリサイタル 

 片山杜秀さんに先を越されてしまったなあ(10月3日朝日新聞夕刊音楽評)。去る9月28日(日)所沢ミューズに聴きに来ていていらした、とは思いませんでした。http://www.muse-tokorozawa.or.jp/koen/20081004.html

 今年の8月末から本日(10月4日)まで開かれたメシアンのオルガン全曲演奏会ですから、オルガンに注目している方にとっては重要なイベントであったでしょうが、お客さんが少なかったのです。2000人は入るホールに、200人以下(1割足らず...)やはり現代曲では人が集まらないということでしょうか。

 演奏は、確かに素晴らしいものでした。小品「天上の宴」と大作「聖なる三位一体の神秘への瞑想」を2時間近くぶっ通しで、聴衆の曲間の拍手も禁止しての演奏会でしたが、片山さんが書かれたように、このひたむきさが凄かった、というべきでしょう。

 似たような楽想が続くこともあり(片山さんの指摘通り「父と子と聖霊」が三位一体、ということでもあるのでしょう)、単調に聞こえたところはありましたが、音楽の持つ一途さと、音の美しさ、そして途轍もない迫力が、圧倒していました。

 数年前にも、同じ所沢ミューズ・アークホールで、同じメシアンの「主の降誕」を聴きましたが、これも素晴らしい演奏でした。このホールはメシアンには向いているのかもしれません。そのときもお客さんが少なかったなあ....

 メシアンのオルガン曲で何を薦めるか迷いますが、「主の降誕」の最後の曲「神は私たちと共に」 あたりが良いかもしれません。比較的聴きやすくてわかりやすい曲だからです。

 メシアンのオルガン曲は、ほかにも良い曲はたくさんあるんですが....とっつきにくいところもあるので、最初は敬遠されるかもしれませんが、決してわかりにくくはありません。美しい色彩感もありますし、鳥の声を模倣した箇所など、ユーモラスなところも多々あります。もっと聴かれるようになっても良いのではないでしょうか。

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