南極点のピアピア動画
結構あちこちで話題になっているようなので、取り上げてみましたhttp://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/21058.html。
3月4日(日)に丸善で買って、5日(月)中に電車の車内で一気に読んでしまいました。
正直のところ、面白いです。4作品の連作になっていますが、最後の作品で全てがまとまっていく、といった構成です。初音ミク、ニコニコ動画を思わせる「小隅レイ」、「ピアピア動画」。好きな人は、この設定だけでもにやっとしてしまうでしょう。もっともあまり詳しくなくても、すんなり入っていけます。
様々な人が(ある種)無駄とも思えることに力を注いでいるように見えて、それが結局は人類の明るい未来を切り開いていく....ネット社会やコンビニのシステム等の良い面(情報の共有・集積・提案や意見も可能、即座に多くのものを正確に配達可能、等)を活用して展開したら、パラダイスへ向かって進んでいった、そんな感じです。
ハインラインの「夏への扉」のように、これからの世界へのすっきりとした肯定感があります(現状に対する批判も織り交ぜてはいますが)。そういえば、嫌みがないという点でも、王道的なストーリー展開もどこか共通しています。
書評は朝日新聞の夕刊(3月3日付)は知っていましたが、日経も小谷真理さんで出したとは....http://www.nikkei.com/life/review/article/g=96958A96889DE1EBE1EAE7EAE7E2E2E5E2E1E0E2E3E09C9C99E2E2E3;p=96948D819791E18D91938D81E38D
どうでも良いけど、うちにも、あーやきゅあが一体欲しいなあ....
| 固定リンク
コメント