2010年10月 3日 (日)

これからの「正義」の話をしよう

 この本http://www.amazon.co.jp/%E3%81%93%E3%82%8C%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E3%80%8C%E6%AD%A3%E7%BE%A9%E3%80%8D%E3%81%AE%E8%A9%B1%E3%82%92%E3%81%97%E3%82%88%E3%81%86%E2%80%95%E2%80%95%E3%81%84%E3%81%BE%E3%82%92%E7%94%9F%E3%81%8D%E5%BB%B6%E3%81%B3%E3%82%8B%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E5%93%B2%E5%AD%A6-%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%B1%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AB/dp/4152091312/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1286101911&sr=1-1 はあまりに有名なので、今更ここで取り上げる必要もないかもしれませんが、やはり気になる本であったため、取り上げることとしました。

 私もNHK教育の番組を見て、「(この本の筆者である)マイケル・サンデル教授の講義は面白い」と思った口であり、それならば、ということで買ってみたわけです。

 少し読むのに時間はかかりましたが、哲学書としてはわかりやすい本といえます(メルロ・ポンティなどの哲学論に比べれば、遙かにわかりやすいです)。高校時代の倫理社会の授業を思い出しました。ある意味でこちらの方が内容は深いですが、改めて「これはこうだったか」と思い返す部分があったのも事実です。

 幸福論や自由論、美徳、...正義を行うにはどうしたらよいのか。

・1人を殺せば5人が助かる状況にあれば、あなたはその1人を殺すべきか? 

・金持ちに高い税金を課し、貧しい人びとに再分配するのは公正か? 

・前の世代が犯した過ちについて、私たちに償いの義務はあるか?

 古今東西の哲学者の意見、ベンサム、ミルら功利主義の立場、自由至上主義からの考え方、動機を重要視するカントの考え方(カントの「自由」の考え方は厳しくて興味深い)、ロールズの正議論など....様々な考え方が提示されていきます。

 改めて、哲学とは特別な人間だけの問題ではない、ということを認識したのです。

 そういえば、本日NHK教育で、サンデル教授の東京大学における講義が放映されていました。白熱する議論の様子を見ると、私もこんな講義に出席してみたかった....と思いました。来週の日曜も続きが放映されるそうなので、楽しみです。  

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